犯行声明

 

「聖夜ひとりもん公演」

聖夜に、ひとりもんが、

京都大学吉田寮食堂で、

即興劇をする。


これが今回の

公演のすべてです。

劇団愉快犯も

企画構成、出演という形で

関わらせていただきました。


芝居の稽古で行われる

「エチュード」という

脚本ナシ、演出ナシの

即興劇。

これを一般のお客様に

見ていただく。

公演前は、

不安で一杯でした。

自己満足にならないか、

お客様に必要以上に媚びる

芝居になるのではないか。


イベントとしての成功を

考えれば、

もっと枠組みや企画を

練って、稽古を重ねて、

エチュードというものを

一般化しておく

必要があるんではないか。

そうも考えました。


しかし結局、

それは必要なかったようです。

むしろ、周りを固めすぎると

演者は誰でもよくなる。

誰がやろうと

同じものにしかならない。

ということが分かりました。


役者さんの力だけで、

十分、一般のお客様に

楽しんでいただける

エチュードが、できる。

会場が爆笑するたびに、

その思いが強くなりました。


中心となって

動いてくれた

豊島をはじめ、

出演者かつ

スタッフとして

手伝ってくれた

たくさんの役者さん。

そして、

来ていただいたお客様。


本当にありがとう

ございました。


[上演演目]

一、鳥取砂丘

除夜の鐘が鳴る前

鳥取砂丘で

犬(玉木)と

赤ちゃん(三宅)と

お父さん(作道)


二、明がたが終わる

明がたに

南の孤島で

女ボス(山本)と

子分二人(豊島、作道)


三、木船神社

江戸時代に

貴船神社で

ヨーロッパ人(富田)と

姫(山本)と

日本人(日本人)


四、デッド・オア・アライブでいうとデッド

西暦5000年に

ひらパーで

自殺したい人(竹本)と

昨日振られた人(三宅)と

借金300万ある人(豊島)


五、ドラゴンクエストならず

夜に

豪華客船で

魔物(富田)と

魔王(作道)と

騎士(コイズミ)


六、じゃんけんほい

戦国時代に

琵琶湖のほとりで

サザエさん(三宅)

お客さんのお父さん(山本)

ドラえもん(玉木)


七、懐炉

真夏に

クリスマスツリーの前で

ツリーの管理人(竹部)

会社員(豊島)

お医者さん(作道)


八、尻尾出

お昼休みに

廃墟で

教授(三宅)と

助教授(富田)と

助手(山本)


九、ひとり

台風の時に

喫茶店で

50代女性(竹本)と

40代女性(三宅)と

20代男性(玉木)


十、足フェチフェチ

夜中に

交差点で

足フェチ(作道)と

不審者(富田)と

警察官(竹部)


役者賞

一位、富田

二位、三宅

三位、豊島

によるスペシャル

「サンタ×サンタ×サンタ」

イブの夜に

ショッピングモールで

サンタになりたい人が三人

事件を起こした後に、
その犯行を行なった者が
自らの名称や
犯行を起こすに至った経緯や
その後の心情、
反省、
などについて、
広く周知する形で
述べる行動